母の温かい手
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母の温かい手

母の愛

私は、精神不安定でパニックを起こすと、体中が緊張状態になって硬直してしまい、動けなくなることがしばしばありました。
ひどい時は、毎日のように。
言っていることも支離滅裂で、目は泳ぎ、どこか遠くを見つめる状態。
よだれさえ垂れ流し、もう自分ではわけが分からなくなってしまうのです。
頭が爆発しそうで、何かが切れてしまいそうで、本当に辛い状態だったのを覚えています。

そんな私を母は、いつもいつも、本当につらそうな顔で見ていました。
パニックに陥る娘。
辛くて死にたいと泣きじゃくる娘。
そんな娘を目の前にした母の気持ちは、どんなものでしょう。

私の体が緊張状態で硬直してしまった時、母はいつも、手や足をずっとずっとさすってくれました。
1時間も2時間も一晩中でも、右手が疲れたら左手で、ずっとずっとさすってくれました。
シーンとした二人だけの部屋には、「すっすっ」という母の手が擦れる音と、母と私の息遣い、私のすすり泣く声だけが響いていました。
母は、何を思っていたのでしょう・・・。

かちかちに固まった体は、母の手のぬくもりでとかされ、徐々に緊張が解けていきました。
母のかさかさと乾いた手。
母の温かい手。
あのぬくもりを、私は絶対に一生忘れないでしょう。

今でも、母の手を見るたびに、思いだします。
この手が私を救ってくれたんだと、本当に感謝しています。

母の手は、今ではしわもしみも増えました。
「年齢は手に出るよね」なんて言いながら、しみの増えた手を悲しそうに眺める母。
でも、私は世界中のどんな手より、すごく美しくて温かいんだと、そう思っています。



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