壊れてしまった母
私と母の歴史
母は、私の摂食障害によって、かなり追い詰められた日々を強いられてきました。
親不孝な私_1や、親不孝な私_2にあるようなことが、10年以上続くのです。
家に帰れば、極度に精神不安定な娘が待っている。
家に帰りたくない日のほうが多かったのではないでしょうか。
仕事を掛け持ちし、私の世話もして、一時たりとも気が休まる日はなかったと思います。
そんな毎日を、何年も過ごしていて、母の心がおかしくならないわけがありません。
母は、ある日突然、泣いて土下座し、
「許して許して。お母さんが悪かった。ごめんなさい。」
と、気がふれてしまったように謝り続けました。
そして、ふらふらと立ち上がったと思えば、台所にある家具を一斉に動かし始め、ばらばらにしてしまいました。
私は、唖然としてしまいました。
心は凍りつき、「あぁ。私が母を壊してしまった。もう、二人で楽になるには、死ぬしかないね。」
そう思ってしまいました。
本当に、自分勝手な娘です。
その頃の家の中は、本当に地獄のようでした。
母を楽にしてあげるには、私の手で殺してあげるしかないのかもしれない。
そして私も、死ぬ。それしかない。
二人だけの家は、そこまで追い詰められました。
それでも、なんとか踏ん張った母は、「壊れた母」状態は数日で元に戻りました。
本当は、もっともっと壊れていたかっただろうなと思います。
でも、そのおかげで私たち二人は、今生きています。
人生を続けられました。
お母さん、本当に本当にごめんね。
そして踏ん張ってくれてありがとう。
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